. |
ラジオ青春アニメ劇場『燃えろ!光』製作委員会 |
. |
. |
注:99.2/15はスペシャルウィークのためコーナーはなし。
【第1話】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、うん、得意のフォークボールをああも簡単に打たれちゃさ、みっともなくってやってらんなくてさ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺もう投げられないんだ。医者が言うにはさ、肩ボロボロなんだってさ。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「カッコ悪いから誰にも言うなよ。もし誰かに言ったら、そうだな。男勝りのかおりが、ほんとは泣き虫だってこと、みんなにバラすからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「アハハッ、ハハハッ。泣いたカラスがもう笑った。ハッハッハッハッハッハッ、アッハッハッハッハッハッ。」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「うん?あぁ、綺麗な夕焼けだなぁ。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「かおり、俺、うん、野球はもうできないけど、サッカーやろうと思ってるんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!伊集院君ドリブルで上がる!1人抜き、2人抜き、3人抜き、おっと自分でシュート、ゴール!」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
【第2話】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、得意のバナナシュート、ああも簡単にセーブされちゃ、みっともなくってさやってら…」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺もう蹴れないんだ。医者が言うにはさ、アキレス腱ボロボロなんだって。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「カッコ悪いから誰にも言うなよ。もし誰かに言ったら、そうだな。いつも真面目なかおりが、校長のブロンズの顔面粉砕事件の主犯だってことバラすよ。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「ハッハッハッハッハッ。よっ、日本一のハンマー使い!アッハッハッハッハッハッ、ハッハッハッハッハッハッ。」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「うわぁー、レオポンの交尾が土手で見れるとは。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「俺、サッカーはもうできないけど、化学部入ろうと思ってんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!A液とB液を混ぜて、試薬Cを入れた時に、反応が薄くなっていくのは中和の証拠だ!イェーイ!」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
【第3話 化学部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、かおりか。びっくりした。うん、そうだよ。スチールウールを使った一発芸、昔の鶴瓶、あれだけは自信あったのにさ、どいつもこいつもアフロ時代の鶴瓶なんて知らないんだよ、ハン。何か情けなくってさ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほん、ほんとのこと言うとさ、俺、もうリトマス試験紙なめられないんだ。医者が言うにはさ、ベロがボロボロなんだって。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「カッ、カッコ悪いから誰にも言うなよ。もし言ったら、そうだな。学校の七不思議に引っかけた例の連続猟奇殺人事件が、全部かおりのせいだってこと、バラすからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「ハッハッハッハッ。まさか校長は人数合わせで殺されたなんて、誰も気がつかないだろうからな!アッハッハッハッハッハッ、ハッハッハッハッハッハッ。」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
教頭 「皆の者、よーく、聞けぇー!!」
伊集院「あぁ、いつも真面目な教頭先生が、川に向かって赤裸々な告白をすることで、日頃のストレスを発散してる。」
教頭 「わしは、椎名へきるが、好きなんじゃあー!大好きなんじゃあー!へきるぅー!へきるぅー!」
伊集院「教頭先生も、いろいろあるんだなぁ。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「かおり、俺、リトマス試験紙はもうなめられないけど、新聞部入ろうと思ってるんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。」
伊集院「ほんとに!?ようし、やるぞ!なんこうさんと玄太みたいになるんだ!マッピラ君を超える4コマ書いてやる!イェーイ!」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
教頭 「へきるぅー!へきるぅー!へきるぅー!へきるぅー!大好き、じゃあー!へきるぅー!」
(脚本:しんかいむねかず、こみやま30しょう、きらはなのワルツ)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[次に入る部活]
伊集院「化学部はダメだったけれども、来週から大仁田厚部に入ろうと思うんだ。」
(港区・PN:アオミドロ)
[彼女の秘密]
伊集院「そうだな、もし言ったら、ブルース・リーを呪いで殺したのはかおりだって事、みんなに言うぞ。」
そのままアピャーアピャーと言いながら土手へ駆けていく。
(PN:アオミドロ)
[彼女の秘密]
伊集院「みんなの人気者のかおりが、実は精巧なロボットだって事バラすぞ。」
(走り去る時)
伊集院「キャタピラ見えてんぞー!」
(横浜・はただ)
【第4話 新聞部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あ、あぁ、『ベテラン体育教師女子更衣室盗撮事件』のスクープが、何者かの圧力によってひねり潰されてさ、代わりに一面を飾ったのが『西武線沿線のユニークなお店100』だって、バカバカしくてやってらんないよ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと、言うとさ、俺もうダジャレ見出しが考えつかないんだ。医者に言わせりゃさ、先週作った『ガルベス、再び巨人で頑張るビーノ』、あれが最後のダジャレだって。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし誰かに喋ったら、そうだな。かおりが持ち歩いてるスヌーピーのパラソルが仕込み杖になってることみんなに言っちゃうからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「ハハハハハッ。」
(ビュッ、とかおりが杖を振る音)
伊集院「あぶねっ!」
かおり「ウフッ。」
(ビュッ、とかおりが杖を振る音)
伊集院「あぶねって!」
(ビュッビュッ、とかおりが杖を振る音)
伊集院「言わないから、言わない言わない。いや、言わないよー!」
(逃げ出す伊集院、そして杖を振りながら追いかけるかおり)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…。」
伊集院「ちょっと血出たよ。ふぅ。」
かおり「フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あぁ、こんなとこでL.L.BROTHERSがダンスの練習しているのが見れるなんて、すごいなぁ。」
かおり「…ほんとに。」
(CDで「L.L.BROTHERS, You can check
it out!」の音)
伊集院「かおり、俺、新聞はもう書けないけど、新聞部で培ったジャーナリスト魂を生かして、放送部入ろうと思ってるんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!ハーイ! radio の前で膝を抱えている lonely boys & girls!
midnight city を dynamite talk & music で駆けめぐる hot hot hot program!マルちゃん
trendy music!この番組はマルちゃんの提供でお送りします。CMの間も??」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
(脚本:ロードン、動かす力、みよしひろあき、ハトが見ていた)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[土手で何を見ていたか]
伊集院「あっ、法律漫談で一世を風靡したミスター梅助が、六法全書で体を鍛えている。」
ミスター梅助(友情出演)「男性が女性に暴行を加えようとした時に、女性が「やめてやめて」と2回叫んだ場合は…(ミスター梅助のネタが延々と書いてある)」
(PN:ハトが見ていた)
[部活をやめた理由]
かおり「部活やめたって本当?」
伊集院「ああ、学校新聞1000号記念の特集として、俺があんだけアナン国連事務総長の独占インタビューを載せようって根回ししてたのに、いつの間にか『あなたの周りのマヨラー特集』に変わってて。」
(本名:おかだ)
[部活をやめた理由]
かおり「1回や2回負けたぐらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「いやね、てっきり新聞部だと思って入ってたんだけど、正確には恐怖新聞部っていうことで、部長のポルターガイスト先輩が毎晩夜中になると僕の部屋に僕の書いた恐怖新聞を届けに来るんだ。」
…
かおり「ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「うちの教頭だろ?あの川で釣りをしていたらたまたまサケを取りに来てたヒグマに襲われて死ぬっておとといの新聞に出てたんだ。やっぱり恐怖新聞、当たるわ。」
ガーオ。
…
伊集院「かおり、お前明日ダンプにはねられるんだぜ。」
(PN:さしこみまんきち)
[かおりの秘密]
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし言ったりしたら、そうだな。かおりがマグワイアのホームランボールを競り落としたということをバラすぞ。」
(PN:生き地獄)
[部活をやめた理由]
伊集院「学校新聞によかれと思って、頭の体操9巻から抜粋したクイズを載せたのに、陰で下級生から「あの答えは反則だよな」って言ってるの聞いたら、多湖輝先生に申し訳がなくて。」
(PN:あちこうこう)
[土手で何を見ていたか]
かおり「あれ見て。」
伊集院「あっ、100人の変態が1人のブサイクなおねーちゃんを中心に全裸にコート一丁でマイムマイムを踊っている。」
(PN:ちゃたろうG27計画)
[かおりの秘密]
伊集院「もし言ったら、そうだな。本当は、かおりの左手は発射したきりどっか行ってしまい、今はいい形の山芋で代用してるなんて事を言っちゃうからな。道理でかゆいはずだ!アッハッハッ!」
かおり「待ってー!」
(埼玉県・いわた)
【第5話 放送部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、昨日の昼休みの件でさ…」
(回想シーン、BGMにマイアミサウンドマシーンのコンガ)
伊集院「ハーイ!リスナーのみんな、お昼のひとときどう過ごしてるかな?僕、DJヒカルがお送りするヒカル・ランチタイムコレクション、今日も僕のチョイスしたセンシティブなミュージックがスクール中を包み込むぜ!それじゃ今日の1曲目、鼻から牛乳、By・タツオ、カモン!」
(嘉門達夫の『鼻から牛乳』が流れる)
伊集院「それでさっきの話の続きなんだけどさ、いや誰が何て言ったって、瀬戸内海の小さな漁村を旅していたら、浜辺で休んでいた海女が投げキッスをしてくる?これ譲れないって。この上ないじゃん?。」
副部長「伊集院くん、マイクのスイッチ入れっぱなし!」
伊集院「うそぉー!」
(嘉門達夫の『鼻から牛乳』が流れる)
伊集院「マイクのスイッチ、切り忘れててさ。副部長とディスカッションしていた、自分の中での最高のエロシチュエーションの話が思いっきり校内に流れちゃって、みんなから「お前のセンスは何から何まで変だ!」とか言われちゃって、もう恥ずかしくてやってらんないよ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺もう知ってる曲がないんだよ。この1週間で、『鼻から牛乳』も、『ミックスジュース』も、『DA.GA.YA.』も、『お江戸』も全部かけちゃったし、医者に言わせりゃ、『先天性くそCDつかまされ病』だから2度とCD買わない方がいいっていうしさ。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「は、恥ずかしいから、誰にも言うなよ。もし誰かに喋ったら、そうだな。かおりが、捨て犬を見つけると必ず拾って帰るのは、優しいからでも、犬好きだからでもなくて、特殊な調教を施して来たるべきXデーを待ってるって事バラすからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
(ピー、という犬笛の音、そして近づいてくる何匹もの犬の鳴き声)
伊集院「何?何の音?これっ、何の鳴き声?何あれ?何あれあの土煙?何が来るの?何来るのこれ?ねえ?」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
伊集院「ねえねえ、ちょっとやめて!かおり!お願い!」
(逃げる伊集院)
伊集院「ビタワン持っててよかった…」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あぁ、出張に行ってるはずのうちの親父が、土手の段ボールで滑ってる。泣きながら。何度も。声、かけない方がい、いいよね。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「かおり、あの、俺さ、DJはもうできないけど、放送部で学んだしゃべりを生かして、落語研究部に入ろうと思ってるんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!そうと決まれば1000本小さんで特訓だ!あぁ、ここらで一杯熱いお茶が怖い。もう1本!ここらで一杯熱いお茶が怖い。もういっちょ!ここらで一杯熱いお茶が怖い。大き目に!ここらで!一杯!熱い!お茶が怖ーい!セクシーに!ここらでぇ〜ん、いっぱい〜ん、熱い〜ん、お茶が〜ん、怖い〜ん、泣きながら!ここらで…」
(脚本:しゅにん運転手、一番指名打者ナイキ、おおむらあやこ、じん六さんの宴、てらもとたかふみ)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[部活をやめた理由]
かおり「部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、軽い気持ちで始めた新コーナー、俺の正義のラジオジャンベルジャンの最初の相談相手が、匿名とはいえ明らかに校長。しかも、教育委員会の金を競艇に使い込んでにっちもさっちもいかないなんて告白されたんじゃ、何だかやってられなくて。」
(ラジオネーム:動かす力)
[部活をやめた理由]
伊集院「盗聴器が校長に見つかって、ドキュメントラジオドラマ『校長の休日』が続けられなくなったから。」
(PN:ルアップ)
[部活をやめた理由]
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「うん、お昼の放送で、ちょっと「私は宇宙人だ!」って火星人襲来ごっこやったら、校内が大パニックになっちゃってさ。みんなオーソン・ウェルズぐらい知ってるだろ!?」
かおり「バカッ!何よ、1回や2回負けたくらいで!」
(PN:よ)
[かおりの秘密]
伊集院「カッコ悪いから誰にも言うなよ。もし言ったら、そうだな。いつも地球に優しいかおりが、原子力で動いてるっていう事言っちゃうからな。」
(PN:無垢なる混沌)
[かおりの秘密]
伊集院「もし言ったら、そうだな。お前が冬の間の学校のプールで岩海苔の養殖をしている事をバラすぞ。」
(PN:クレセントナイフ)
[かおりの秘密]
伊集院「もし誰かに喋ったら、そうだな。かおりが象通学な事、先生たちにバラすぞ。」
(この後象に乗って伊集院を追う)
(PN:エクトプラズム)
[土手で2人が見た物]
伊集院「あぁ、我が校伝統のサバイバル百人一首部の活動風景が見られるとはなぁ。」
(あまのはなー、ふりさけみればかすがなる(女子アナの声))
(SE「ダダダダダダ」マシンガンを乱射する音、爆発音、ナイフで何かを刺す音)
部員たち(スタッフでやって下さい)「うおりゃあ!死ねコラ!死ねコラ!」
(PN:動かす力)
[土手で2人が見た物]
伊集院「あぁ、大洋ホエールズに入団以来絶望しっぱなしだった秋山登と土井淳の目に、西鉄ライオンズを最強の野武士軍団に仕立て上げた三原監督を迎えることで、輝きが戻ってる!」
(PN:どず)
[かおりの秘密]
伊集院「そうだな、かおりの正体が実は『男おいどん』の主人公だとバラすぞ。」
(PN:よだれかけ)
【第6話 落語研究部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、この間の発表会でさ、…」
(回想シーン、BGMに落語のお囃子の音)
伊集院「頭に来るからよ、あいつが怖えっていうもの山ほど枕元に置いてやったんだよ。今頃腰抜かしてんじゃねぇか?のぞいてみっか、どら。」
伊集院「うわぁ、怖いよぉ、怖いよぉ。」
伊集院「怖がってるよ怖がってるよ。」
伊集院「怖いよぉ。目の前にあると怖くてしょうがねえから、食っちまおう。ムシャ。ムシャ。パク。パク。」
伊集院「おいおい、あいつ食いだしたぞ。」
伊集院「ムシャ。ムシャ。パク。パク。」
伊集院「おいおい、あいつほんとにパンナコッタが怖いのかよ。ああ、全部食っちまいやがった。あっ、ちきしょーあんにゃろ騙しやがったな、おい!おめえが本当に怖え物は何なんだい!」
伊集院「あっはっはっはっ、ここらで一杯、メローイエローが怖い。」
(ざわざわと不満めいた観客の声)
伊集院「俺の作った新作落語、『パンナコッタ怖い』の面白さが理解できないなんて、バカバカしくってやってらんないよ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺、幼児期のトラウマで、ほんとにまんじゅうが怖いんだよ!医者に言わせりゃさ、これ以上まんじゅうを上手そうに食べる仕草を続けたら、まんじゅうどころか、肉まんもあんまんも食えなくなっちまうんだって。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし誰かにしゃべったら、フッ、そうだな。かおりがヘニャムンド星人なこと、みんなに言っちゃうからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
かおり「ウフフッ。」
伊集院「か、かおり?」
かおり「もう。」
伊集院「かおり?」
かおり「伊集院くんてば、伊集院くんてば、もう。」
伊集院「何これ、グンニョリしてる!?全部、あっ。どれかおり!?かおり、あっ、されてる。」
かおり「伊集院くんてばこんな時に何よ。」
伊集院「何かされている。嫌ではないが…。」
伊集院「はあっ!?
ここどこだ!? 土手!? どうやって俺ここまで来たんだろう…。うぁっ、頭痛ぇ。何だこれ、トゲかな。」
かおり「フアーッ。」
伊集院「かおり?」
かおり「ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あぁ、こんな所で、アニメ研究会名物『コスプレ餅つき大会』が見れるなんて。」
(「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」の声が聞こえてくる)
かおり「…ほんとに。」
伊集院「かおり、俺、落語はもうできないけど、落語修行で培った礼儀作法を生かして、茶道部に入ることにしたんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!ハトムギ玄米月見草〜。」
かおり「ウフッ。」
伊集院「ドクダミマンガンストロンチウム、石炭石仏、あれ、俺何で土手にいるんだ。」
(「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」「ラムだっちゃ。」「そうナリよ。」の声が聞こえてくる)
(脚本:ザク専用シャア、ゲボッチュー、ジャイ子、住民パワー、四得ナイフ)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[部活をやめた理由]
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「お前に答える必要はなーい!!」
(PN:天才かずひろ風来坊)
[かおりの秘密]
伊集院「もし誰かにしゃべったら、そうだな。いつも優しい笑顔のかおりが、実は阿修羅マンで、怒ると怒り面になったり、氷面になったりすること皆にバラすぞ。」
かおり「もう、こんな時に何よ。」
かおり「もう、こんな時に何よ。」
かおり「もう、こんな時に何よ。」
かおり「待ってー!」
かおり「待ってー!」
かおり「待ってー!」
(後のセリフは全部3回ずつ)
(PN:天津甘栗)
[部活をやめた理由]
かおり「部活やめたって本当なの?」
伊集院「あぁ、主人公が自分の子供の名前に、ライオンズの歴代外国人選手全員の名前を繋げて付けるという話をやったんだけども、うっかりバグリアルールを入れ忘れちゃって、カッコ悪くてやってらんないよ。」
(PN:あたおころにし)
[かおりの秘密]
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「おい、絶対みんなに言うなよ。もしみんなに言ったら、そうだな。かおりがグレムリンの一種で、水を浴びたら増えるって事を、みんなに言うぞ。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「ハハハ。あっ、雨かな?」
(雨の音、かおり一杯、足音もたくさん)
かおり「待ってよー!」
かおり「待ってよー!」
かおり「待ってよー!」
(で、グレムリンの音楽)
(PN:不燃物)
[かおりの秘密]
伊集院「もしバラしたら、かおりが戦闘機になるって事みんなにバラすぞ。」
(効果音でトランスフォームする音)
(PN:えみる&ハリー)
[かおりの秘密]
伊集院「この事誰にも言うなよ。もし言ったら、かおりのケータイの着メロが『ガンバの冒険』のエンディングテーマのすごい寂しい歌だってことバラすぞ。」
(ケータイの着メロで『ガンバの冒険』のエンディングテーマを作って流して下さい)
(PN:動かす力)
【第7話 茶道部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、かおりか。うん、こないだ、学区内の校長教頭と全PTAを集めてのお茶会があったんだけど、うん、その時…」
(回想シーン、BGMに落語のお囃子の音)
伊集院「それでは、茶道部を代表して、僕がお茶を点てます。」
校長先生「うん、よろしく頼むよ。」
伊集院「はい、校長先生。まずはこの茶釜でお湯を沸かしますので、しばらくお待ち下さい。えーっと、火加減はこれでよしと。」
校長先生「伊集院君は、我が校の利休と呼ばれているそうだな。」
伊集院「いえいえ、利休なんてとてもとても。でも、基本は同じですよね。一期一会。」
校長先生「そう、一期一会。」
伊集院「はい、一期一会。」
校長先生「そう、一期一会。」
伊集院「はい、一期一会。」
伊集院「そん時俺が火にかけた茶釜が、まさか伝説の、狸が化けたぶんぶく茶釜だなんて思わなかったから、その後は昔話とは違って、地獄絵図。」
(ガタガタガタという音)
校長先生「何だか、茶釜の様子が変じゃが。」
伊集院「そんな事ないですよ校長先生。ただの茶が…うっ!」
(キィーッという狸の悲鳴のような声)
伊集院「うわぁっ!」
校長先生「な、なんじゃこれは!?」
伊集院「動いてる!?怖ぇっ!燃えてるぞ!」
校長先生「伊集院君、何とかしたまえ!!」
伊集院「生きてる生きてる!!」
(パニック状態になる2人)
伊集院「生きたままで火だるまの狸が、茶室を所狭しと暴れ回って…」
(うぇっ、と戻している人の声)
伊集院「どっかのPTA会長なんて、激しく戻してたし。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「くらいって…。う、うん、でも、ほ、ほんとは…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺、もうティーが飲めない体なんだって!医者に言わせりゃ、これ以上カテキン摂ったら、カテキン病こじらせて、寝ても冷めてもカテキンなんだって。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「うん…。恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし誰かに喋ったら、そうだな。かおりのケータイの着信音が、少し水の入ったペットボトルで気の弱い男を殴る音だって、みんなにバラしちゃうからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時にな…」
(少し水の入ったペットボトルで気の弱い男を殴る音が連続して鳴る)
伊集院「あーっ、かおりのケータイがまた鳴ってるぞ!鳴ってるぞー!」
(少し水の入ったペットボトルで気の弱い男を殴る音が連続して鳴る)
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…。」
伊集院「かおり、今の電話何?なんか、スペイン語で怒鳴ってたけど…、な、あ。」
かおり「フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あーっ!」
(キィーッという狸の悲鳴のような声)
伊集院「かおりかおりかおり、こっち見て、こっち見て!あの、俺さ、あのー、今まで経験したことを生かして、映画部に入ろうと思ってんだけど、どうかな?」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!タイタニックと地獄の黙示録を足して2で割ったような、いわゆる女教師シリーズを撮るぞ!三国連太郎とサミュエル・ホワイを使って。」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
(キィーッという狸の悲鳴のような声)
(脚本:北岡夢子帝国、ベータマニア、しあわせ風、きたむらよしゆき)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[かおりの秘密]
伊集院「そうだな、かおりが満月の夜に不死身の狼人間になる体質で、その不死身の肉体を巡ってCIAに追われてることをみんなにバラすぞ。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。」
(その後、おもむろにわさわさと毛の生える音)
(PN:ルイージのジャンプ台)
[部活をやめた理由]
伊集院「かおり、あの、茶道部だと思って入った部活が実は佐藤部で、オリックスの佐藤義則やロッテの佐藤幸彦の話には十分ついていけたんだけど、江戸時代の学者佐藤一歳が尿道結石の大きさで日本で初めてギネスに載った話とか、佐藤B作が私生活では斑猫(はんみょう)を食べているとか、そこまでいくと付いていけなくてさ。」
(PN:無垢なる混沌)
[部活をやめた理由]
かおり「部活やめたって本当?」
伊集院「ああ、尻の穴に大きな茶筅をぶっ刺して逆立ちする一発芸『食虫植物』がを放送部員にビデオに撮られちまって。」
(PN:運転手)
[部活をやめた理由]
伊集院「そうだな、もしこの事を喋ったら、かおりが実は巧妙なラバーマスクを取ると古今亭志ん生だって事、みんなにバラしちゃうぞ。」
かおり「もう、伊集院くんたら。」
(効果音ベリベリベリベリベリ(マスクの破れる音)、ここで志ん生の落語のCDを延々と)
(PN:数学の天才地球君)
[部活をやめた理由]
伊集院「もしみんなに言ったら、今日のかおりの弁当がくさや1匹とワンカップ1本だったことみんなにバラすぞ。」
かおり「もう、伊集院くんたらこんな時に何よ。待ってー!」
伊集院「くっせぇ!くっせぇ!」
(PN:まじりっけ)
【第8話 映画部に燃えろ!の巻】
『燃えろ!光』前回までのあらすじ
野球部のエースとして将来を嘱望されていながら、肘の故障でその選手生命を断たれてしまった伊集院。
落ち込み自暴自棄になる伊集院を励ます、クラスメートの少女、かおり。
伊集院は、かおりの必死の説得でサッカー部に転部、再起を決意する。
一方、サイエンステクノロジー社の研究施設に潜入したジョニーは、ついにDr.ジョンソンに再会したが、ワクチンの入ったアンプルは何者かによって盗み出された後だった。
その後何だかんだあって、伊集院は映画部に入部した。
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あ、あぁ、ん、かおりか。ああ、やめたよ。俺の第1回監督作品、『ポリバケツのできるまで』の中にさ、よかれと思って、ん、よかれと思って、サブリミナルで「売店のカツサンドうまぁい。売店のカツサンドうまぁい。」って映像とメッセージ、入れ込んどいたら、その後はかおりも知ってるとおりさ。昨日の放課後、売店のおばちゃんの見舞いに行ったら、面会謝絶。おばちゃんの家族から「疫病神帰れ!」って、突き飛ばされて。かおりには前科付けちゃうし、新校舎は当分の間閉鎖。校長は、あんな事になっちゃったし…」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「ン…ンンンンンンクククククククッ、ウアハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ、アッハッハッハッハッ、アッハッハッハッハッハッハッハッ!」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「かおりにだけほんとのこと教えてやるよ。あの事故さ、狙ってやったんだよ。サブリミナル面白いよ。みんな俺の言う通り動いちゃってさ、ウワッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「誰にも言うなよ。もし誰かに喋ってみろ。そうだな、この、カセット。学校中のみんなに聴いてもらいましょうか。先週の火曜の放課後、君が一体何をやってたかをね。アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ!アッハッハッ、アハッ、アハッ、アハッハッハッハッ!」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
伊集院「ハァ、ハァ、ハァ…」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「何だよ?…ウッ!」
(ズン、とかおりが伊集院を岩で殴る音)
伊集院「かおり、何すんだよ!う…あっ!俺の、俺のカセット。かおり、かおり!」
(パッシッ、とかおりがカセットを取り返す音)
伊集院「俺のカセットがぁっ!」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ。」
伊集院「かおり、ごめんなさい!僕が、悪かったです。話し合い…ウワッ!」
(ズン、とかおりが伊集院を岩で殴る音)
かおり「ウフフッ。」
(ズン、とかおりが伊集院を岩で殴る音)
伊集院「ウッ!」
かおり「ウフフフッ。」
(ズン、とかおりが伊集院を岩で殴る音)
伊集院「ワッ!」
かおり「ウフフフッ、ウフフフッ。」
伊集院「石、石を…これ。」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ、ウフフフッ。」
伊集院「かおりさんすいません、僕あの、サ、サブリミナルやめます、映画部もやめます。あの、そうだな、あの、僕吹奏楽部なんかできますかね?」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!来週は吹奏楽部で頑張るぞー!タータカズッタッタッ!タータカズッタッタッ!タータカ…ウッ!」
(ズン、とかおりが伊集院を岩で殴る音)
(脚本:マグネシウムいとう、ここはグリーンスタジアム、とんち和尚、カナブンブン、なかのこうへい)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[部活をやめた理由]
かおり「伊集院くん、部活やめたって本当?」
伊集院「ああ、映画部で超大作『子猫物語2』を作っていたら、子猫を入れたはずの段ボール箱に手違いで江戸家子猫が入っていて…」
それを追いかける猫八。
(PN:不燃物)
[かおりの秘密]
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし誰かに喋ったら、そうだな。権藤監督がいつも小刻みに震えているのは、かおりが監督に送りつけたアレのせいだってバラしちゃうぞ。」
(PN:森の人)
[音]
キン肉ドライバーをかける音。
(北海道・PN:うすかわ)
【第9話 吹奏楽部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、かおりか。うん、こないだの定期演奏会のあの事件でさ、…」
(回想シーン)
司会「続いては、吹奏楽部による演奏です。」
(拍手が鳴り、西部警察のエンディング曲が流れる。そして爆破音、観衆の悲鳴)
伊集院「俺まだ新入部員だから、トランペット吹かせてもらえなかったし、でも俺演奏会に参加したかったから、気利かせてフェアレディZのパート担当して、体育館に突っ込んだまでは良かったんだけど、止まり方分かんなくて、1年4組の史上初のケガによる学級閉鎖になるし、3組は永久欠番になるし。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「…うん。」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ん、ほんとのこと言うとさ、俺もうトランペット吹けないんだよ!かおりにだけ聞かせてやるよ。俺のぶざまな演奏をさ。」
(正露丸のテーマなどを吹くが、音がはずれる)
伊集院「医者に言わせりゃ、精神的なものだから明日治るかもしれないし、一生治んないかもしれないし、治療法はないんだってさ。」
(ちくわで正露丸のテーマを吹く音、音ははずれない)
伊集院「ちくわだったら吹けるのに!ちくわだったら完璧に吹けるのに!」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「フッ、恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし誰かに喋ったら、そうだな。かおりが、校則違反の『しあわせのくつ』履いてること、みんなにバラすからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「フハハハハハッ、やーい、かおりの靴は、エアージョーダンの初代よりレアーな靴ー!」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!」
(ドラクエのレベルアップする音)
かおり「待ってよー!もう、待ってってばー!」
(ドラクエのレベルアップする音)
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…。」
伊集院「ウン、ン、ン。」
かおり「フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あぁ、100日間連続で家族そろっていただきますが言えたら100万円にチャレンジ中、82日目のあの長女が、血塗れで息も絶え絶えで、それでも匍匐前進で家に向かっている。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「か、かおり、俺、俺、騒がしい吹奏部はもうこりごりだ。釣り部にでも入って、残りの学園生活をのんびり過ごしたいと思うんだけど、どうかな。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!鈴木社長を弟子にして、スーさんなんて気軽に呼んだり、ぎょしんさんの左目の秘密を知らない間に立ち聞きしたり、そうだ、テレビ東京の中途半端な視聴率の番組に出たり、楽しみだー!」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
(脚本:ごぼうぬき、アイスクライマープロ、ランバラル平八、浪人決定)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[部活をやめた理由]
伊集院「演奏会で使ったクラリネットがさ、実はパパからもらったクラリネットで、出ない音があるのは覚悟してたんだけど、それがパパの趣味の水芸用だったからさあ大変。ショパンの演奏中に俺のクラリネットの先から水がシュパシュパ。あわてて押さえたら、PTA役員の耳から。」
(PN:じん六さんの宴)
[土手から見える景色]
いかにもダメそうな人が、『ワルサーP31』を歌っている哀しい光景。
(PN:おおむらあやこ)
[次に入る部活]
伊集院「俺、吹奏楽部はやめちゃったけど、今までの経験を生かして、ウルフルズの一員になろうと思うんだけどどうかな。」
(PN:うんこの臭いの臭い玉)
[部活をやめた理由]
伊集院「あぁ、こないだの市民音楽祭に合唱部と共同でラッツ&スターメドレーで出演した時に、うっかり自分が桑マン役なのを忘れて顔を真っ黒にしてステージに立っちゃってさ、そんな俺にはもう、トランペットを吹く資格はないよ!」
(PN:まげまげ)
[次に入る部活]
伊集院「今まで色々部活を移ってきたけど長続きしたものはない。だからそれを改める意味で自分で部を作ろうと思うんだ。」
(PN:おおむらあやこ)
[部活をやめた理由]
伊集院「もし言ったら、そうだな。かおりのあだ名が『コンバトラーV』の由来、みんなにバラすからな。」
(本名:たかはしともひろ)
【第10話 釣り部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして足早に駆けてくるかおりの靴音)
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、あぁ、かおりか。うん。こないだの、釣り大会の時にさ、…」
(釣り大会の回想シーン)
部員1「伊集院くん、引いてるよ、引いてるよ!」
伊集院「あぁ、ほんとだ、ほんとだ!うわっ!うわっ!」
部員2「おおおお、でかいでかいでかい!おおおお!すごいすごいすごいすごい!でかいでかいでかいでかいでかい!うわぁ!」
部員1「でかいでかい、すごい!おおおお!」
伊集院「上がんない!上がんないもぅ!竿、誰か竿、竿!」
部員1「うわっ、何だあれ!」
(何か凄い物をつり上げた音)
(人が集まって騒がしくなっている音)
部員1「うわぁ、水死体だよぉ。」
伊集院「うわっ、水死体だ。いや水死体だと思わないから、す、水死体…。あ、怖い、あっ。」
(パトカーの音)
伊集院「…て、ここまでは良かったんだよ。警視総監賞と、大物賞いっぺんにもらったし。で調子乗っちゃってさ、次の日また釣りに行ったらね…。」
(釣りの回想シーン)
伊集院「でかい、でかい!でかい!上がってきた!竿、竿!」
部員2「おおおおお、おおおお、でかいでかいでかい!」
部員1「うわっ、何だあれ!」
(何か凄い物をつり上げた音)
(人が集まって騒がしくなっている音)
部員1「うわぁ、水死体だよぉ。」
伊集院「うわっ、す…水死体だ。」
(パトカーの音)
伊集院「でまた、次の日行ったら…。」
(釣りの回想シーン)
伊集院「竿、竿!」
部員2「おおおおお!」
部員1「うわっ、何だあれ!」
(何か凄い物をつり上げた音)
(人が集まって騒がしくなっている音)
部員1「うわぁ、水死体だよぉ。」
伊集院「うわっ、す…。」
(パトカーの音)
伊集院「でまた、その次の日も行ったんだよね…。」
(釣りの回想シーン)
伊集院「またでかい!またでかい!またでかい!」
部員2「うわぁ!ああああ!」
部員1「うわっ、何だあれ!」
(何か凄い物をつり上げた音)
(人が集まって騒がしくなっている音)
部員1「うわぁ、水死体だよぉ。」
伊集院「うわっ、す…。」
(パトカーの音)
伊集院「この日は3匹もかかっちゃってさ、最初のうちは喜んでくれてたお巡りさんたちも、最近じゃ、「先週の木曜日、あなた何してました?」みたいな口の訊き方になるし、魚拓取るのももう気持ちが悪いし、うん、だから、やめた。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
かおり「どうしたの、伊集院くん?」
伊集院「ほ、ほんとのこと言うとさ、俺、俺もう『キューちゃんネリー』が練れない体なんだよ!かおりにだけ嗅がしてやるよ。これが俺の練ったキューちゃんネリーなんだけどさ。嗅いでみろよ、嗅げよ!」
(臭いを嗅ぐ音)
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
伊集院「だろ!医者に言わせりゃさ、俺の体から出る何かの成分と、キューちゃんネリーに含まれる何かの成分が化学反応して、人を猛烈に怒らせる物質になるんだってさ。キューちゃんネリーの練れない釣り部員なんて、うぅぅぅ…。」
かおり「伊集院くん…。」
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。もし、誰かに喋ったら、そうだな。かおりの家の前に置いてあるネコよけペットボトルの右から7番目と、左から11番目を順番にひねると、家が真っ二つに割れて、中から地球を2秒で滅ぼせる巨大ロボットが出てくる事、みんなにバラすからな。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「フハハハハッ。いやぁ、しかしかおりもさ、いくらカモフラージュとはいえ、あんな人通りの多い道にあんな装置を設置したら、もし誰かがいじったらどうなっちゃうんだよ、うん、うん!?」
(巨大ロボットが出てくる音)
伊集院「あっ、逃げろ、逃げろー、逃げろー!」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!もう、待ってってばー!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…。」
伊集院「ハァ、ハァ、ハァ、いやぁ、ここまで逃げれば大丈夫だろ。」
かおり「フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あぁ、生物部の連中が、嫌われ者の佐藤先生のロッカーを燃やしている。うわ、すごい煙だなぁ。あの中、何が入ってるんだろな。」
(何かが勢い良く燃える音)
伊集院「そういや佐藤先生、ここ2、3日姿を見か…けな…い…。…あの中に何が入っているかは、考えない方が、いいみたいだね。」
かおり「…ほんとに。」
伊集院「か、かおり、あの、俺さ、んー、釣り部はもうこりごりだ。今度は、オクラホマミキサー部に入って、楽しくやろうと思ってんだ。俺でもできるかな?」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!待ってろよ、フォークダンス部とは別の、オクラホマミキサー部!何やるんだろう!」
(脚本:さんちゅう代表、インスタントシマウマ、ミサイル先生、ジェット湯切り、きたむらくんごめん)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[次に入る部活]
釣り部をやめてタモリ倶楽部に入る。
(PN:ジャイコフスキー)
[次に入る部活]
伊集院「俺もう釣りはできないけど、思い切って自民党に入ろう。」
(PN:じん六さんの宴)
[次に入る部活]
伊集院「チェキッ娘オーディションを受けてみようと思うんだ。」
(千葉県・PN:生物です)
[部活をやめた理由]
かおり「伊集院くん、部活やめたって本当?」
伊集院「あぁ、入部したまではよかったんだけど…」
(回想、モーターの音「ウィーン、ウィーン、ウィーン、ウィーン」)
部員A「モテてぇなぁ。」
部員B「モテてぇよなぁ。」
部員A「もしモテたらさぁ、」
部員B「ディズニーランドでね、」
(回想終わり)
伊集院「釣り部とは名ばかりで、ガブッチョ釣り大会をしながらブサイク部員が絵に描いた餅のような話ばかりしている部が。」
(PN:主任運転士)
[部活をやめた本当の理由]
伊集院「ほんとのこと言うとさ、俺もう竿が振れないんだよ!医者に言わせりゃさ、野球部にいた時から付けっぱなしの大リーグボール養成ギブスが原因だって。」
(茨城県・PN:いぬがらし 近況:家にテントウムシ大量発生)
[部活をやめた本当の理由]
伊集院「こないだ釣り具の上州屋に道具を見に行って、たまたま視察に来ていた社長に「CM出てんじゃねーよ!」って言ったら、出入り禁止。それも全国的に。もうまともな道具が買えないんだよ!」
(PN:まげまげ)
【第11話 オクラホマミキサー部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音、そして馬に乗って駆けてくるかおり、「ヒヒヒーン」と馬のいななく声)
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「うぉーわっ!かおり突然なんだよ!落ち着いて話もできないよ!学校は自転車以外で来ちゃいけないんだぞ。うぅー馬あっちやってくれ、馬。」
(ムチで叩かれた馬の音、駆けていく馬の足音)
生徒1「危なーい!」
生徒2「無人の暴れ馬だー!」
(女子生徒の「来ないでー」など、騒がしい音)
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、オクラホマミキサー部が、あんな部活動とは知らなかったからさ…。」
(回想シーン、オクラホマミキサーの音楽)
伊集院「ここがオクラホマミキサー部の部室かぁ。別にフォークダンス部はあるっていうのになぁ。あぁでもそうか、きっと、オクラホマミキサーが特に好きな人たちが集まってるんだろうなぁ。よし、失礼しまーす!」
(ギー、とドアを開ける音)
伊集院「あのー、僕、皆さんと一緒に、楽しく、オクラホマりたいんですけれども、入部さしてくださーい!」
謎の声「なんだとー!?」
伊集院「んっ。」
(スイッチが切られ、オクラホマミキサーの音楽が止まる)
謎の声「おう。わしゃぁ、オクラホマミキサー部主将、地獄瓦助清だ。」
伊集院「は、はい。」
地獄瓦「おい、今にいちゃん何て言った?」
伊集院「えー、僕ですか!?えっ、み、皆さんと、楽しく、オ、オクラホマりたいんですけれども、ん、んん〜、にゅ、入部、さ、させてくだ…」
地獄瓦「オクラホマミキサーをなめとんのかぁ!そこへ立て、立て!」
伊集院「た、立てって、ここ、ここですか!?」
地獄瓦「オクラホマミキサー部は、のリズムに合わせて相手の息の根を止める格闘技。」
伊集院「えっ!?」
地獄瓦「どっからでもかかって来い!」
(オクラホマミキサーの音楽が再び流れ始める)
伊集院「いやあの、え、そ、そんな部だと思わないし、いやあの。」
地獄瓦「フーッフッフッフッフッフッ、フッフッフッフッフッ。」
(ドスッ、ドスッと鈍い音が次々と伊集院にヒットする音)
伊集院「アッ!ヒッ!アイッ!ェッ!イデッ!ダッ!ウォッ!ブッ!カァッ!タッ!ウデッ!ダペッ!アィヘッ!アィテッ!イテッ!……」
地獄瓦「地獄に堕ちろ。」
伊集院「キュ〜。」
(回想シーン終わり)
伊集院「まさかオクラホマミキサー部がそんな部だって思わないし、結局体全体の関節の8割が曲げちゃいけない方に曲がってたり、寝起きに見たこともない体液が口から垂れたりで。」
かおり「バカッ!」
(ヒュ〜、とかおりの口笛の音)
伊集院「ん、な、何?ぶたないの?」
(馬が足早に駆けてきて近づく音、そして「ヒヒヒーン」と馬のいななく声、伊集院を踏む音)
伊集院「かぁっ!」
(馬が遠くへ駆けていく音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
伊集院「いってぇ、うっ、かおりに俺の気持ちが分かるかよ!いろんな部活動で挫折して、やっとのことでたどり着いたオクラホマミキサー部で、オクラホマって楽しい高校生活を送ろうと思ったのに、あんなゴリラも5秒で倒しそうな筋肉バカフェスティバルで、こっちの体もたないよ!ゴリラはさ、ゴリラ同士でさ!」
かおり「フアーッ、ねぇ伊集院くん、あれ見て。」
伊集院「あれって何だよ!」
(オクラホマミキサーの音楽が流れる)
地獄瓦「再び、オクラホマミキサー部主将、地獄瓦、助清である。」
伊集院「ああ、ああ、あ、い、い、いやいや、あ、あの、いや、ゴ、ゴリラを助ける運動を始めようかなーなんてそんな話をね、し…」
かおり「ファイトファイト!」
伊集院「余計なことを言わないでねかおりあの、かおり、かおり。お願い、助けて。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
地獄瓦「小娘といえども、邪魔だてするならお前からだ!ハーッ!」
(ドスッ、ドスッと鈍い音が次々と地獄瓦にヒットする音)
地獄瓦「ウォッ!ォッ!なにっ!ウッ!ウォワァッ!アッ!ウォッ!アッ!…」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ!」
(地獄瓦が倒れる音)
地獄瓦「アーッ!」
かおり「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」
伊集院「か、かおり、かおりさん、かおりさん?あの、お疲れの所大変、申し訳、ないんですけれども、あ、あの、私、オクラホマミキサー部、やめようと思います。あ、だってそうじゃないですか、いくら格闘技磨いたところで、かおりがいる限り、世界一強い人には、なれないわけですしね。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。」
伊集院「無理です。絶対無理だってお前より強くなるのなんか。あの、あの、僕は、あの、21世紀部に入って、ひっそり活動するんで、じゃっ、さよならっ!さよならっ!」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!」
(ヒュ〜、とかおりの口笛の音、馬が駆けてくる音、そして馬に乗り伊集院を追いかけるかおり)
かおり「もう、待ってってばー!」
(脚本:そうじろう、アメとムチ、天然ヨーグルト、カナブンブン、専用箱)
★本編で採用されなかったハガキネタ
[演出]
今回の「燃えろ!光」はかおりは缶ポックリを装着していることにして下さい。加えて光は、音の出るサンダルをずーっと履いている音をさせておいて下さい。
(埼玉県入間郡・PN:おおむらあやこ)
[次に入る部活]
伊集院「俺思い切って今度は喫茶店経営するよ。」
(PN:マンマミーア)
[次に入る部活]
伊集院「今度は自分の能力を生かして田宮模型のマークの左の赤い方の星になろうと思ってるんだ。」
(PN:田中マシンガン)
[次に入る部活]
伊集院「今度オレ、エマニエル夫人の養子に入ろうと思うんだ。」
(ラジオネーム:おおたけまさよし)
[かおりの秘密]
伊集院「恥ずかしいから誰にも言うなよ。言ったら、そうだな。かおりが、漫★画太郎のアシスタントをしていることをバラすぞ。」
(東京都・ふかやままさる)
[かおりの秘密]
伊集院「もし誰かに言ったら、見ているのも恥ずかしいぐらいにすごい腰つきで踊っているランバダの、しかもかおりランバダクイーン時代の写真をみんなに見せるぞ。」
(PN:アンドレちゃん)
【第12話 21世紀部に燃えろ!の巻】
(チャイムの鳴る音)
友達1「伊集院、じゃあな。」
伊集院「じゃあな。…さてと。いつもだったらかおりの奴が走ってくる頃なんだけど、おかしいな。まぁそんな日もあるか。」
(ヘリコプターが飛んでくる音)
伊集院「あぁ?」
(さらにヘリコプターが近づいてくる音)
伊集院「何だ、あのヘリは!?」
(どんどんヘリコプターが近づいてくる音)
伊集院「アーミーグリーンのボディに、ローマ字で『KAORI』。…もしかして。」
(ヘリコプター着陸)
伊集院「うわ、でっけぇ!風が凄くて、目が開けてらんないよぉ。」
(ガチャッ、とヘリコプターの扉が開く音)
伊集院「うわっ、校庭の土が全部こっちに来るよぉ。ああっ。」
かおりの部下「かおり様、我々はここで退去します。」
伊集院「いてっ。あいてっ。すっげぇ風。あっ、早くあっち行けよぉ!ああっ、あっ、風がすげぇよ。目が痛ぇ。」
(ヘリコプターが離陸し、飛び去っていく音)
伊集院「ああっ。おおっ、飛ばされる、飛ばされる。」
(ヘリコプターの音が聞こえなくなる)
伊集院「あのローターにピック・モローさんはやられて死んじゃったんだよね。」
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「っていうか君は何者?う、うん、部活はやめた。21世紀部だなんてさ、大層な名前付けてあるから、何かと思えば、やれロボット犬が飼いたいだとか、画面から本物のジュースが出てくるテレビが欲しいだとか、未来タワーを建てたいだとか、宇宙バスで月からお地球見がしたいだとか、そんな話真面目な顔でしてんだぜ。昭和50年の小学校2年生じゃないっていうんだよ、っかしいよね。21世紀部ってのはもっとすんごい部だと思うよね、かおりね、ね。いや、それ、ただそんな言ってる、だけ、かおり?かおり?」
かおり「あれ見て。」
伊集院「ん?あれって?…う、うわぁ!」
友達2「助けてぇ。助けてぇ。」
伊集院「あれは先に部活をやめた、池田君。なぜ池田君が屋上に、裸で逆さ張り付けになってるんだ!?」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ。」
伊集院「早く助けないと、早く!…ああっ!!」
(ヘリコプターが飛んでくる音)
池田君「助けてぇ。ヘルプミ〜。助けてぇ、伊集院く〜ん。」
伊集院「あれはかおりの乗ってきた軍用ヘリ。おい、かおり。これは一体どういう事だ!?俺が21世紀部に残らなければ、池田を殺すというのか!俺を脅迫するのか?ふざけるな。かおりよせ。今すぐヘリを帰せ。そして池田を放せ。」
池田君「助けてぇ、伊集院く〜ん。」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ。」
伊集院「冗談じゃないぞ!確かに俺は今まで色んな部活に入り、自分勝手にやめてきた。けれどこんなやり方はひどすぎる。俺は絶対部活をやめる。お前の脅迫には屈さない。いいかかおり、いい子だから、ヘリを帰して、池田を放せ。」
かおり「んもう、伊集院くんてばこんな時に何よ。ウフフッ。」
伊集院「笑い事じゃない。今すぐ池田を放せ!」
池田君「うっ、助けて!助けて!あーっ、うーっ、うっ、助けて!助けて!あーっ、助けて!あっ、助けてー!」
かおり「バカッ!」
(池田君が軍用ヘリで撃たれる音)
池田君「あーっ!!」
伊集院「池田っ!池田ぁーっ!!」
(ヘリコプターが着陸し、止まる音)
かおりの部下「かおり様、お迎えに上がりました。」
(ヘリコプターが離陸し、飛び去っていく音)
伊集院「待てっ、かおり!待てーっ!くそー、かおりっ、よく聞け!俺には21世紀部がどんな部活なのかは分からない!そして今となっては、かおりお前がどんな女なのかも分からない!だがこれだけは言っておく!人の命より重い、部活動などはないという事を!俺はここに宣言する!俺は、二度と部活には入らない!後でどうなってもいい!後悔してもいい!俺は、伊集院は、二度と部活には、所属しない!」
(ナレーション)
ヘリの轟音も、伊集院の絶叫も、風の中に消えた。
一見いつもの静寂を取り戻したかに見える校舎も、一滴の墨を落とした石清水の如く、二度と純粋に戻ることはない。
その驚異の片鱗を見せ始めたかおり。
二度と部活に入らないと心に決めた伊集院。
この不安はどこに落ち着くのか。
次回、伊集院光のUP'S、ラジオ青春アニメ劇場『燃えろ!光』、最終回「青春、薔薇色に燃えての巻(仮)」、ご期待下さい。
(脚本:DJ2号、カナダ人、農村の青大将、伊集院光)
小島慶子アナ「さて、わたくし小島慶子の担当しています『アクセス』、4月12日月曜日からはスペシャルウィークです。皆さんぜひこちらも聴いて…(軍用ヘリに撃たれる音)」
★本編で採用されなかったハガキネタ
[ストーリー]
オープニング。全くいつもと違う展開。
バックに鬱蒼とした森の中で鳥や獣の声がエコーがかかって流れている。
わかりやすく言えばジャングルの音。
そして猛獣が突進する音。
かおり「伊集院くん、待ってー!待ってよー!」
光「かおり、ごめん。許してくれ。まさか、まさか、あんな事になるなんて…」
(回想)
光「へえー、これが21世紀部の活動なんですか。えぇっ、恐怖の大王が君臨する99年をいっぺんに飛ばして、世界ごと21世紀にワープさせる、大がかりなタイムマシンを作っちゃうなんてすごいなぁ。」
(いろんなマシンの音、いわゆる研究所音。「ピコーンピコーン、カカカカカカ、カカカカカカ。」)
光「それにしてもややこそうなマシンだなぁ、計器なんてこんなにゴタゴタ付いちゃって。これは何なのかな?」
部員「やめろ!それに触ると…」
(効果音、爆発音、回想シーン終わり)
光「まさかその部品が、とても壊れやすい上にとても大切な物だとは思わなくて…。マシンは大爆発して原始時代にタイムスリップしちゃったなんてさ。ごめん、本当にごめん。」
かおり「バカッ!」
(バカの怒号と共に殴る蹴る)
光「ごめんな、ごめんな。これからはこんな事がないように、俺達の、そうだな、五千代ぐらい後の子孫には、普通に『衣笠部』に入るように言い伝えを残そう。」
(全ての音がフェードアウト、そしてエンディング)
最終回の頭に「3万年後…」と入れて下さい。
(PN:じん六さんの宴)
[きっかけ]
かおり、きんとうんに乗って登場。
(PN:かつおぶし)
[きっかけ]
テーマ曲が流れた後、『ナイトライダー』のテーマ曲が流れる。
かおり、ナイトライダーに乗って登場。
(ブオーン、キキキー)
ナイトライダー「マイケルゥ、部活やめたって本当?」
伊集院「俺はマイケルじゃねーよ、伊集院だよ!」
(ガチャン、バンッ!)
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「お前かよ!」
(PN:佐々木改め佐々木)
[きっかけ]
大変ベタで申し訳ないんですが、西部警察のテーマに乗って登場。
パトカーを降りるかおり。ショットガンを連射しながら伊集院のところへ。
方々でカーチェイス音。
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
(PN:動かす力)
[きっかけ]
かおり、みこしに乗って登場。光はミニSLに乗って登場。
(PN:デュオ)
[きっかけ]
かおり、モグラタンクに乗って地中から出現。
(広島県・PN:なんとか式中戦車会)
[きっかけ]
かおり、亜空間をこじ開け登場。
(ラジオネーム:奇天烈斎)
[案]
第12話は幻の12話ということにして13話をしませんか。
(PN:いのうえ?)
【第13話】
(学校での音)
渡辺君「伊集院くん、こないだの話考えてくれた?」
伊集院「また渡辺君か。ごめん、何度誘われてもダメなものはダメなんだ。」
渡辺君「君が入ってくれればさ、鉄道研究部が部として存続できるんだよ。頼むよ、カトーのNゲージあげるからさ。」
伊集院「いや僕、カトーっていうメーカーがどれだけすごいか分からないし、大体Nゲージに興味ないし。何より、物をくれるとかくれないとかじゃなくて、入れないものは入れないんだ。」
渡辺君「名前貸してくれるだけでもいいからさ。」
伊集院「名前を貸すっていうことはその部活動に所属するっていう事だから。」
(回想シーン、ヘリの轟音と伊集院のセリフ)
伊集院「俺は、二度と部活には入らない!後でどうなってもいい!後悔してもいい!俺は、伊集院は、二度と部活には、所属しない!」
渡辺君「なぁ、白糠線廃止の記念乗車券やるからさ。」
伊集院「渡辺君!いい加減にしてくれよ!」
渡辺君「なんだよ、その言い方。」
他の部員「渡辺部長、いくら誘ってもダメっすよコイツ。この間の調理実習室のガス爆発以来、変なんですから。」
伊集院「あれは事故なんかじゃないぞ。」
他の部員「それより、L特急らいちょうの???が手に入ったんですよ。もう、パンタグラフから、モーターまでバッチリ。」
渡辺君「マジかよおい。」
他の部員「481ですよ。」
渡辺君「うわっ、早く見に行こうぜおい。」
他の部員「行きましょう。」
渡辺君「どこ?どこでとってるやつ?」
他の部員「もうね、雪の中で。ボンネット型ですよ。」
渡辺君「うわぁ、すげぇ。あのループ線のとことかは?」
他の部員「ちょっとね、くすんだクリーム色がなかなか泣かせますね。」
渡辺君「いいねいいね、北陸色でしょ。」
他の部員「赤いラインも入ってるし。…」
渡辺君「おーい、伊集院。あんまりいい気になんなよ。き・た・く・ぶ・い・ん!」
(ガーン、というピアノの低い音)
伊集院「おい、今お前なんて言った!」
渡辺君「うっ、うっ、何だよ、おい。何も部活に入ってなけりゃ、帰宅部員じゃねーかよぉ。」
伊集院「俺は帰宅部員なのか!?」
渡辺君「えっ、部活に入ってないじゃんか。」
伊集院「俺は帰宅部に所属してるってことか!!」
渡辺君「放せよぉ、放せよぉ。トニックスのNゲージやるから、放せよぉ。」
伊集院「俺は帰宅部員なのかっ…!帰宅部に所属してるのか渡辺っ…!」
(ナレーション)
伊集院光のUP'S、ラジオ青春アニメ劇場『燃えろ!光』。
最終回『愛は部活動を超えて』の巻。
総統「伊集院君おはよう。地下牢にもずいぶん慣れたようだけど。よく眠れたかね?」
伊集院「あぁ、いい夢見さしてもらったよ。てめぇがまだ高校生で、21世紀部の部長でさ、みんなによってたかってバカにされてる頃の、夢をね。」
総統「それはそれは懐かしい。わ、我が、21世紀部がも…」
(小声で「バカにされていた21世紀部。」)
総統「バカにされていた21世紀部が、は、も、もはや地球…」
(小声で「200x年の今や。」)
総統「200x年の今や、地球の…」
(小声で「リーダーシップを。」)
総統「地球のリーダーシップを、取る組織になり…」
(小声で「そして私は総統。」)
総統「そして私は総統。」
(ナレーション)
大変お聴き苦しい演技をお聴かせしました。
心よりお詫び申し上げます。
伊集院「んー、松上君、無理だよね。」
松上「無理でした。」
伊集院「んんんん、ん、まっ、やってみてもいいんだけど、無理じゃ?」
松上「もうこりごりです。」
伊集院「んーでさ、あの。」
松上「はい。」
伊集院「提案なんだけどさ。」
松上「はい。」
伊集院「俺1万円持つんで、」
松上「はい。」
伊集院「お前半分1万円持ってくんないかな。」
松上「えっ?」
伊集院「そんで声優さんを呼ばない?」
松上「あっ、はい分かりました。そうしましょう。」
伊集院「い、いやっ、やるって言うんならまだいいよ、付き合うよ。」
松上「いえ、も、もう、ごめんなさい。もう、いいです。」
伊集院「あっ、ごめんね。」
松上「はい、いえ、とんでもないです。」
伊集院「か、かえってごめんね。」
松上「いえ。」
伊集院「ねぇ、その方がいいもんね。」
松上「はい、もうそうしましょう。」
伊集院「なっ。」
松上「はい。」
伊集院「お、OK?」
松上「はい、決まりです。」
伊集院「握手。」
松上「はい。どうも。」
伊集院「ごめんなー。」
松上「いえ。」
伊集院「1万円な、ごめんなー。」
松上「いえ。とんでもないです。はい、どうも。」
伊集院「俺も出すから。」
松上「あ、はい。僕も、出します。はい。」
(ナレーション)
予算の問題が解決しましたので、引き続きプロの演技でお楽しみ下さい。
部下「総統閣下、おはようございます。」
総統「伊集院君、おはよう。地下牢にもずいぶん慣れたようだが、よく眠れたかね?」
伊集院「フンッ。ああ、いい夢見さしてもらったよ。てめぇがまだ高校生でさ、21世紀部の部長でね、みんなによってたかってバカにされてる頃の夢をね。」
総統「ほう。それはそれは懐かしい。バカにされていた21世紀部は、200x年の、今や地球のリーダーシップを取る組織。そして私は総統。お手伝いさんロボットも、本物のジュースの出てくるテレビも、我々のおかげで実際に発明された。」
伊集院「ありがたいこったね。おまけにいろんな近代兵器も発明されてさ、おかげ様で池田君をはじめ、いろんな方々が殺されたと。」
総統「フッハハハハハハハハハハハハハ。危険分子が処分されたと言って欲しいねぇ。」
伊集院「フンッ。」
総統「我々は他にもたくさん発明したよ。例えば、元21世紀部員の君に取り付けてある、その拷問具もねぇ。」
伊集院「フッ。」
総統「…殺れ。」
部下「はっ!」
(サンバデジャネイロの音楽が流れ、拷問が始まる)
伊集院「あぁっ。うわぁぁ。あぁっ!あっ!」
(拷問具の音)
伊集院「あっ!あっ!あっ!あぁっ!うっ!ごはぁっ!うっ!あっ!おぉっ!うわぁっ!あぁっ!あっ!あっ!あぁっ!あぁっ!うわぁっ!」
総統「そろそろ君の優秀な頭脳を、我々21世紀部に貸してくれないかね。」
伊集院「うぅっ。冗談じゃねぇ。俺は好きこのんで優秀になったわけじゃねぇや。帰宅部に入らねぇために、一度も家に帰らねぇで勉強し続けたら、優秀になっちまったってわけでさぁ。それを今さら…」
(拷問具の音)
伊集院「うぉあっ!わっ!はっ!ぃやっ!うっ!おっ!おっ!おっ!ぃやっ!やぁっ!あぁっ!あぁっ!」
部下「総統閣下、大佐がお見えです。」
(ドアの開く音)
部下「ご苦労様です。」
伊集院「フッ、ほう、これはこれはかおりさんの登場かい。何にも知らねぇあの頃ならいざ知らず、バリバリの21世紀部員のあんたに、今さらどんな説得されようと、何にも変わりゃしねぇぜ。女狐さんよぉ。」
かおり「伊集院くん…。」
総統「いやね、伊集院君も我々の開発した拷問マシーン、『ちちくびピロリンデラックス』には慣れてしまったようだし、今日は趣向を変えて、19世紀からの伝統の拷問と、しゃれ込んでみようかなぁと思ってね。…かおりくん、やりなさい。」
伊集院「ハァッ…。」
(少しの間を置いて)
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウァッ!」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウァッ!」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウゥッ!」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウゥッ!」
総統「フッフフフフフフフフフフフハハハハハハハハハハ。」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ニョウゥッ!」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ。」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ニョウゥッ!」
総統「フハハハハハハハハハハハハハハハ。」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウァッ!」
かおり「ウフフッ。」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウァッ!」
総統「フーッフフフハハハハハハハハハハハハハハ。」
かおり「ウフフフッ。」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウアァッ!」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ。」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウワァッ!」
かおり「バカッ!」
(ムチで伊集院を叩く音)
伊集院「ウワァッ!ウゥ…」
かおり「ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
(ムチで伊集院を叩く音、そしてフェードアウトしていく)
(回想シーン)
かおり「伊集院くん、部活やめたって、本当?」
伊集院「あぁ、うん、得意のフォークボールをああも簡単に打たれちゃさ、みっともなくってやってらんなくてさ。」
かおり「バカッ!」
(パシッ、と平手打ちの音)
かおり「何よ、1回や2回負けたくらいで!」
(伊集院によるナレーション)
あの頃かおりが、部活をやめようとする俺を、何度も何度も叱ってくれたのは、俺を21世紀部に近づけないため。
(回想シーン)
伊集院「かおり、俺、うん、野球はもうできないけど、サッカーやろうと思ってるんだ。」
かおり「伊集院くんならきっとできるわ。わたし応援する。ファイトファイト!」
伊集院「ようし!伊集院君ドリブルで上がる!1人抜き、2人抜き、3人抜き、おっと自分でシュート、ゴール!」
かおり「ウフッ、ウフフッ、ウフフフッ、ウフフッ、ウフフフッ。」
(伊集院によるナレーション)
かおりが、他の部に入る俺を励ましてくれたのも、21世紀部以外の部活に俺を留めたいため。
(回想シーン)
伊集院「あの、あの、僕は、あの、21世紀部に入って、ひっそり活動するんで、じゃっ、さよならっ!さよならっ!」
(走り出す伊集院)
かおり「待ってー!待ってよー!」
(伊集院によるナレーション)
そして俺が、21世紀部の存在を知り、入部したが最後、機密の保持のために二度と退部できないように脅迫。
(回想シーン)
伊集院「笑い事じゃない。今すぐ池田を放せ!」
池田君「うっ、助けて!助けて!あーっ、うーっ、うっ、助けて!助けて!あーっ、助けて!あっ、助けてー!」
かおり「バカッ!」
(池田君が軍用ヘリで撃たれる音)
池田君「あーっ!!」
(伊集院によるナレーション)
それでも退部した池田は…。
伊集院「池田っ!」
(伊集院によるナレーション)
殺された。
伊集院「池田ぁーっ!!」
(伊集院によるナレーション)
待てよ。
なぜかおりは、あの日ヘリで飛び去ったんだ?
なぜ、一思いに俺を殺さなかった。
なぜ。
なぜだ。
(チャイムの鳴る音)
伊集院「あーっ、いい所で時間なっちゃったよ。この後さ、かおりちゃんと俺の濃厚なラブシーンでフィナーレになんだけどね、どう?俺の書き下ろしの脚本。演劇部卒業公演『燃えろ!光』、主演&脚本がこの僕、演劇部の鬼才、伊集院光!」
部員1「ていうかさ、この脚本長ぇよ。」
伊集院「ぃやっ、それはしょうがないんだよ。主人公の光君がいろんな部活を転々とするのがドラマチックなんだから。いわゆる超大作。」
部員2「セットとかこれ絶対無理じゃん。」
伊集院「んー何とかなるんじゃないの?」
部員3「ハリウッド映画じゃあるまいし。」
部員2「無理無理。」
部員1「できっこねぇんだよ。こんなのさぁ。何考えてんだよお前、できねー絶対。」
部員3「無理だよ、どう考えても。」
部員2「無理無理。」
伊集院「何だよ!どいつもこいつも俺の脚本に文句付けて。分かったよ。こんな演劇部、辞めてやるよ!」
部員2「あっ、あいつほんとにやめやがったぜ。ラッキー。」
部員1「よかったー。」
部員3「ラッキー。やっとやめたよ。」
部員2「せいせいする。」
部員3「ほんとー。」
部員1「あいつダメだもんなぁ。」
部員3「んなのできっこねーじゃん。」
部員1「なんか、えばってばっかで無理な脚本書いてさ、自分は天才だって。」
部員3「バカじゃねーの?」
部員1「才能ないくせに。」
部員2「ふぅ、すっきりしたー。」
部員3「ちゃんとした劇やろうぜ。」
部員1「おう。」
部員2「やろうぜやろうぜ。」
伊集院「あーあ。誰も止めてくれないから辞めちゃったよ。3年間演劇部一筋でやってきたのになぁ。どうしよ。…あっ。」
かおり「ハァ、ハァ…、伊集院くん、部活やめたって、本当?」
(脚本:ピンチヒッターいわさき、地味男、ネガティブ一直線、昆虫博士)
(つづかない)