バカニュース保存庫

山を越え谷を越え
電波は夜空を駆け巡る


■電波ニュース■(2000年10月16日再放送)

●昨夜、アメリカの人気俳優ロバート=デ・ニーロ風の男が、三年ぶりに来日しました。
このデ・ニーロ風の男は、ごく近い親戚からのみ「口元がデ・ニーロっぽいね」と言われる程度のデ・ニーロで、本人はデ・ニーロにさほど興味はなく、今回の来日の目的も、自社製品のピーナツバターの納品とのこと。
たまたま成田空港に居あわせた報道陣も全く見向きもせず、デ・ニーロ風の男は京成電車に乗って夜の街に消え去りました。

(読み手:鈴木順アナ)

●これといった取り柄の無い事で有名な、青森県ベビースター村で行なわれた村民投票で、ちょっとしたハプニングがおこりました。
この村民投票は、今年から行われる村おこしの内容を決定するもので、大方の予想では、14日間に渡り不眠不休で世界一の大きさのパエリアを作るお祭り「パエってパエって二週間」の開催が有力でしたが、開票直前となった今朝方、たまたま投票箱の管理をしていた、遺伝子操作により人間30%ヤギ70%の大倉さんが、誤って大半の投票用紙をムシャムシャいってしまい、村役場は一時大混乱に陥りました。
結局午後になり、大倉さんの食べ残した2票を開票したところ、いずれも「浅野温子」と書かれており、村民は慣れない浅野温子にとまどいを隠せない模様です。
 この件に対し、ベビースター村村長・ペケロ後藤さんは「浅野に関しては全力で取り組むつもりだ。先走って作ってしまった直径8メートルのパエリア鍋は、様子を見てうやむやにしたい」と、今さらの感が否めないワンレンをかきあげながら、降って沸いたグッドアイデアに意欲を燃やしていました。なおベビースター村では九月に、「村民全員沙粧妙子祭り」を開催する予定です。
バカじゃねーの!?

(読み手:鈴木順アナ)

●チェス、オセロとコンピューターが人間を破る中、今度はブスにあだ名を付ける分野でもコンピューターが勝ち名乗りを上げました。
対局はマサチューセッツで行われ、4対4で迎えた9回の裏、ゴンドラで降りてきた福島鈴子さんに、世界チャンピオンの北川健二さんが付けたあだ名は「悪ふざけ」。対するコンピューターの付けたあだ名は「ざこば」。北川さんは敗退しました。
 試合後のインタビューに北川さんは、「負け惜しみではないが、彼女を見てすぐに『ざこば』は浮かんだ。しかし、こちらをじーっと見ながら身振り手振りを駆使して、『広末!広末!』と繰りかえす福島さんに、つい情が入ってしまった…」と残念そうに答え、会場を後にしました。
一方、見事勝利を収めたスーパーコンピューターは、大学の研究室に運ばれる途中、何者かに破壊され、ボディーに大きく「MajiでKoiする5秒前!」と紫のペンキで書かれていたことから、FBIが有無を言わさずざこばを蹴りました。

(読み手:鈴木順アナ)


■電波ニュース■(2000年2月21日放送)

●「一日一回、うろ覚えのハットリ君のイラストを描くだけで高収入が!」の謳い文句で、主婦や総理大臣を誘い、およそ13億枚のハットリ君のイラストを騙し取っていたグループが摘発されました。
このグループは、「世界うろ覚えのハットリ君のイラストコレクション財団アジア支部」を名のり、「今、本部のあるカンザスシティでは、うろ覚えのハットリ君が高騰していて、いくらあっても足りないくらいだ。うずまきが逆でもいいから殴り描いてほしい」などと言葉たくみにフェルトペンを握らせ、手当たり次第に描かせていた疑いが持たれています。
騙し取られたハットリ君の中には、本来うずまきのあるべき所にソバカスが描かれている、ケムマキ君と混同したと思われるものや、かろうじてハットリ君らしき頭巾の男からフキダシが出ていて、「バケラッタ!」と書かれているものなど、希少価値の高いものも含まれており、目下警察が作品の行方を全力で捜索していますが、すべて私の実家に…。

(読み手:小島慶子アナ)

●今朝、世田谷区のスーパーにカスタネットを持った男が押し入り、約二時間にわたってカチカチして帰りました。
(読み手:小島慶子アナ)

●遺伝子の組み替えにより、ヒトの下半身に良く似た根菜を生産していた業者が摘発されました。
警察の立ち入り検査を受けたのは、東京都足立区にあるバイオテクノロジー研究&純喫茶の「ボンソワール」で、取り調べに対してマスターの北川健三郎博士は、「三年ほど前に趣味で始めた家庭菜園で、獲れたニンジンのほとんどがセクシャルキャロットだった。ご近所におすそ分けしようとしたら断られたので腹いせに、よりセクシャルなものに改良し続けた結果、モザイクなしではテレビにも映せないようなモノになってしまって、反省している」とコメントしており、一部マニアの間で評判だった「モンローニンジン」も、これが見納めになりそうです。

(読み手:鈴木順アナ)

●先日東京都が行った建築物の強度調査で、都心にあるビルディングに致命的な手抜き工事箇所があることが発覚しました。欠陥が明らかになったのは、地上17,500階地下3,406,700階に及ぶのっぽビル、通称「ことぶき荘」で、図面上では鉄筋コンクリートのはずの骨組みが、実際には筒状に丸めた「漫画フローレンス」でできていることが発覚しました。また、一階床部分の割れめからは、「課長島耕作」が顔をのぞかせており、初期の「モーニング」が使われている可能性も高く、検査に立ち会った専門家たちは唖然とするやら「デビルマンレディー」を掘り起こすやらでした。
我々の取材に対して、このビルのオーナーである馬鹿は、「図面と違う建材を使用したことは悪かったが、丸めた「漫画フローレンス」でポコッとやられると相当痛いので、おそらく堅さではその鉄筋というヤツに負けていないと思う」とコメントしており、帰り際にビルに火を放っておきました。

(読み手:鈴木順アナ)

●先日、小学校の空き教室などを使って、けん玉やお手玉など懐かしい遊びを子供たちに教えることで、ふれあいの場を持つ老人会の話題を紹介したところ、それとは対照的な、子供たちに猥歌を吹き込み大喜び、というアナーキーなクソじじいの話が飛びこんできました。
じじいの手口は、「みんなの知らないポケモンのテーマソングを教えてやろう」と言って子供たちの興味を引き、「♪祭りの夜は無法地帯じゃ。誰が夜這いの一番乗りか。俺が絶対一等賞かと思ったら、ハァ〜思ったら、布団の中にはうちのとっちゃんおったげなあ。ピカチュウピカチュウ」という、最後の部分に人気のポケモンの名前を取ってつけただけのエロ小唄を吹き込む、という陰険なもので、子供たちの親からの、「最近うちの子供がポケモンスタジアムをしながら、東北地方の漁村に伝わるイロ唄を歌っている」という相談を受けた教育委員会が調査したときには、じじい手作りのどこからどう見ても男性器そのままの嘘ポケモンカードを、子供たちの9割が所持しているという有りさまで、事態の収拾には時間がかかりそうです。

(読み手:小島慶子アナ)


■電波ニュース■(1999年4月19日放送)

●「定年退職者にやり甲斐のある仕事を紹介する」などの謳い文句で再就職希望者を集め、実際には便秘のコアラの肛門を揉む仕事をさせていた詐欺グループが摘発されました。
摘発された「グループ・ママコアラ」は、「小動物の世話をする仕事をするために必要」と、入社時に不当な金額でお母さんコアラの着ぐるみと、衰弱しきった赤ちゃんコアラの親子セットを売りつけ、一定の期間便秘のコアラの肛門を揉んでも「以前より弱ってる」「愛情が足りない」などのいいがかりをつけ、約束の報酬を払わないという悪質な手口で、およそ30億円の資金を騙し取った疑いがかけられています。
被害者のひとりの65歳の男性は、「取締役まで経験した私が、コアラをだっこしたのも生活のため。お金がもらえないと聞いた時には、鋭い爪でやられた背中の傷がいっそう痛んだ」とお母さんコアラの格好のまま語り、事情を聞いていた弁護士も、笑いをかみ殺すのに精一杯でした。
また、被害は受けたものの赤ちゃんコアラの可愛さに生まれてはじめての母性本能がうずきだし、被害届けを出さずにコアラの親子としてオーストラリアでひっそりと暮らすおじさんもいることから、被害者を支援する会のグループが、ユーカリの木の上に向かって説得を続けているものの、被害の全貌が明らかになるには、時間がかかりそうです。

● 「北の酒場通りには、長い髪の女が似合う」とされていますが、実際はそうでもないことが判りました。
この学説は、北海道味噌コーン大学の吉川研究チームが行った実験に基づくもので、「長い髪の女性」「短い髪の女性」「ビーフエキスをつけた女性」の三人を北の酒場通りに放置。どの女性に多くの野犬が群がるかで似合う女を調べるという実験をした結果、80頭あまりの野犬がビーフエキスをつけた女に集中。「北の酒場通りには、ビーフエキスをつけた女が似合う」ことが証明されました。
この結果に、北の酒場の経営者から、「髪の長い女性にビーフエキスをつけたケースもぜひ試してほしい」との要望が出ており、研究室ではこの要望に応え、早速長い髪にビーフエキスをかけた場合と、ちょっとお人好しにほねっこをぶらさげた場合と、口説かれ上手に鶏ガラをのせた場合の3種類の実験を行うことを決定しました。

●今日午後二時前、都内のビル建設現場から戦時中の不発弾と思われる物体が出土したという通報を受け、爆発物処理班が出動する騒ぎがありましたが、調査の結果、建設作業員の駒崎光夫さんであることが判り、お昼のひとときに降って沸いた爆発物騒ぎは沈静化しました。
我々の取材に対して駒崎さんは、「昼寝をしているうちに、はずみで変形スイッチを押してしまったらしい。モグラタンクに変形できる能力を買ってくれていた親方に迷惑がかかってしまってバツが悪い。お騒がせしてすみませんでした」と頭を掻きながらホバークラフトに変形しつつありました。
今回の騒動で、付近の住民から「未来ロボを雇うのは非常識。格好いいけど」との苦情が沸き上がりかけましたが、駒崎さんの膝のおさらがパカっと開いて、ガトリングガンが顔を出すのを見て、一目散に退散しました。

●長年にわたってトラブルの絶えなかった、東京都のラムネ工場と住民の間で和解が成立しました。
この問題は明治五年に、ラムネ工場が出す甘ーい匂いで、おなかが空くことに腹を立てた森川さんが、三代続いて子だくさんだったことから、平成に入って、原告団200人の大型裁判に発展したもので、「森川軍団スイート訴訟」として何度か報道されていました。
今回の和解内容は、週に一度メロンの匂いを出すというもので、メロン味を作る気のまったくない工場側が譲歩した形となりました。
この件について森川側の代表である、森川クソ工場長を死んでも許さねえ右衛門団長は、「もはやじいさまが何で怒っていたのかは解からないが、私の名前を見ても判るように、和解する気は無かったと思う。しかしメロンの匂いはいい匂いだし、今度生まれてくる子どものためにもここいらが引き時だと思った」と話す一方、工場側のグレッグ・ヘンダーソン新社長は、「いたずらに乗っ取ってみた工場にわけのわからないトラブルがあってびっくり。メロン臭さえ出しておけばいいのなら問題はない。放射性物質が漏れている件に関してはお咎めがなかったし」と笑顔のコメントを出していました。

●自動車会社や銀行などの大型企業の合併が相次ぐなか、今日ゴム製びっくりおもちゃの老舗二社の合併が発表されました。
合併するのは、ゴムのムカデやカエルでお馴染みの「日本びっくり虫社」と、ゴム製ウンチの「関東ニセウンチ社」の二社で、この合併により誕生する新会社はゴム製びっくりおもちゃ業界の最大手になることは間違いないものの、業界全体の売り上げをすべて合わせても、年五、六万という極めて小粒な世界だけに、経済紙の記者たちも無視を決め込んで、ポンジャンに夢中でした。
ニセウンチ社の浜田原社長は、今回の合併について「びっくり虫社の技術を使えば、我が社の最有力賞品である「ハエ付き菜食主義者タイプ」にムカデ付きやサソリ付きを発売することも可能」と意欲的なコメントを出す一方、びっくり虫社の御神助太鼓社長は、「ゴム製たまごっちの失敗で抱えた負債でにっちもさっちもいかない。少しでも、押し入れいっぱいのたまごっち型のゴム玉が減ってくれるのならば」と言ったっきり、下くちびるを噛み締めてエグエグしてしまったため、これ以上のコメントを聞くことはできませんでした。


■電波ニュース■(1996年12月16日放送)

今日未明、東京都アン・ルイス市のマンション「メゾン・ド・平賀源内」の地下駐車場で、独身貴族の変死体が発見されました。
調べによりますと、通常では考えられない量の「たけのこの里」が現場から発見されたことから、この変死体の身元は近所に住む、国際パイ揉み財団・影の総司令、桜井そばゲロさん(二歳三ヶ月)であることが判明しました。また、変死体発見からおよそ三時間後のつい今しがた、桜井さんは何事もなかったように起きあがり、おのれの性器をもてあそびながら帰宅してしまったことから、警察では桜井さんの立場を「変死体」から「名誉変死体」に切り替え、とりあえず第一発見者の男性を犯人ということにして逮捕し、何故か男性も全面自供したため異例のスピード解決となりました。
尚、この一連の騒動の目撃者は全員知らない街へと旅立ったそうです。気球で。

(読み手:鈴木順アナ)

「毎日スプーン三杯飲むだけでSMAPに逢える!」などの宣伝文句でニセ健康食品を売りつけ、およそ二億人から四十円を騙し取っていた、自称カンガルー・浅田飴うなじに小さじ一杯(40歳)が逮捕されました。
このニセ健康食品、利用者から「実際には逢えない」「酸っぱすぎる」「幕末塾には逢えた」などの苦情が寄せられており、成分を調査したところ中身はただの「ごはんですよ!」であることが判明、今回の逮捕と相成ったわけですが、警察の取り調べに対し浅田飴は「僕は実際にSMAPの石倉三郎さんに逢えたので詐欺ではない!」と答えており、警察では現在石倉三郎氏に任意で「SMAPにいた記憶があるか」など裏づけ捜査を続けています。

(読み手:鈴木順アナ)

昨日、栃木県のフロリダ沖で行われた、森進一の真似ワールドカップアジア予選で、日本は強豪・御馳走はハムカツ合衆国相手に、おばあちゃんのぽたぽた焼き対大島渚で快勝。来年、サケの産卵場で行われるワールドカップ出場を果たしました。
この試合、前半はハムカツペースでの展開でしたが後半二十分、ハムカツのエース・黒髪なのに背毛パープルが、名札の裏に十円玉を入れ忘れて帰国。それを皮切りに「おやつを三百円以上買った」「テレビゲームを一日に三時間やった」「鶴ちゃんのように豆腐が食べられなかった」などの理由で主力選手が次々と帰国。その間に日本は「おふくろさん」「じゃがいもの会」などの得点を挙げ、今回の圧勝となりました。
この勝利に対して全日本のタモリ監督は、「試合前夜、相手チームにトンカツを食べさせてやったところ、かなりのカルチャーショックを受けていたようだ」と話しています。

(読み手:鈴木順アナ)

毎年プロ野球セパ十二球団の中で、最も渡辺美奈代な選手に贈られる「美奈代賞」がカネボウフォービューティフルヒューマンライフスの外野手兼石油ストーブの錦鯉麩ーパク選手に贈られました。
麩ーパク選手はトレードマークのボロボロのサンバイザーと、十七人の大家族総出で守る外野守備が評価され、今シーズンは打率2厘、ホームラン0本、横チン十二回の成績を残すなどファンの怒号の的で、表彰式の際コミッショナーから副賞として贈られたヒビ割れたお餅のうえに裸で寝かされるなど、ベーブ・ルース級の扱いに泣きながらガムを伸ばしたり啜ったりしていました。

(読み手:鈴木順アナ)

本年度、巷を賑わしたような気がしてならない言葉の一位を決める、「96年妄想流行語大賞」が今日夕方、ワシの頭のなかで決定したんじゃ。
大賞は、95年の「砂漠で蒸パン食う気持ち」に続いて「変わったカブトにたかられて、月火木の二時過ぎにくず餅置き場に現れる、粉末地蔵の湯葉巻き京都風」に決定しました。
この言葉を常に朝な夕なフルに使い続けた姫路城に住む、工藤プレオリンピックさんは、柿本人麻呂委員長より表彰状と、記念のソフトクリームを渡され、喜んでいいやら旅立っていいやらの表情で集まった女王蜂にたかられていました。
プレオリンピックさんは三年前にも「お餅食べたい」で、五年前には「ちょっとだけよ。アンタも『スベルト』耳たぶに塗ってさよなら福耳って気持ち」と過去二回大賞を受賞しており、「二度あることは三度ある」と当たり前のコメントを垂れ流し、俺に棒で殴られていたとさ。

(読み手:鈴木順アナ)

北九州のやや南よりの地方に、一年の終わりを告げる「乳輪ハチミツ」が楽日を迎え、本会場となったホワイトハウスで七兆人の観光客をロマンチックが止まらない状態まで追いつめました。
乳輪ハチミツも佳境に入った午前五時、長老の焼き竹輪ヌンチャクが肩甲骨に当たる音を合図に一斉に弱ったムササビが空を包み、村は地図から姿を消しました。
参加団体のひとつ、TRFのリーダー・千手観音尻乱れ拭きさんは、「生まれ故郷が忽然と姿を消したのは少し悲しかったけれど、汚いとはいえジッポーを拾ったのでプラマイゼロ」と清々しい顔でカーニバルを満喫していました。

(読み手:鈴木順アナ)


■電波ニュース■(1996年4月8日放送)

●今日午前一時四十分頃、東京都豊島区のカラオケBOX「チンコ切って一生ソプラノ」に、全裸にキウイ一丁の男がたてこもり、アルバイトの店員、ケツ毛ジャングルさん(5)と、尻毛ウエハース甘噛みさん(2)を人質に、「安室奈美恵を呼んでこい! 俺がカラオケで『Chase the Chance』を歌うから、後ろで踊らせろ!!」と要求。六秒後に逮捕されました。
逮捕されたのは、台東区在住のポキール職人、ビバ女彦(47)で、警察の調べに対し、「奴にもMAXの気持ちをわかってほしかった」と犯行の動機を供述しています。
ビバは以前にも、同じ店で「小室哲哉を呼んでこい! 木根尚登のグラサンをかけろ!!」などのこぜり合いを起こしており、さらに余罪を追及しています。

(読み手:鈴木順アナ)

●さてここで、珍しい動物の話題です。
昨日午後二時三十五分、佐々木の赤ちゃんが生まれました。この佐々木、体長は1m72cm、体重は75キロ。黒ブチメガネに理屈バカと、少々小太り気味でいじめられやすい生物なのですが、卵を生む、オスしかいない、ネコが好き、などの変わった性質を持つため、1985年から「あいつもあいつなりにやってるから見逃してやろう条約」によって保護されています。
佐々木を飼っているアパート「エロティカルピンク荘」の管理人、コルセットはめ蔵さんは、「大変珍しいことだと聞いておどろいている。佐々木は今まで自分のことをSMAPだと言っていたので信じていたが、そんな貴重な生き物だったなんて…」と驚きを隠せない様子でした。

(読み手:鈴木順アナ)


■電波ニュース■(1996年2月19日放送)
※テキスト提供=nabeさん

●訃報が入ってきています。
どうしようもない受験生の間で空前のベストセラーを記録した、「水で濡らしたマークシートに刻みノリをふりかけるだけで東大合格」の著者・野村ホッケーさんがつい先ほど亡くなりました。六十三歳でした。二進法では百万歳でした。
ホッケーさんは、四十三歳の春に二十五年勤めたアサリの殻むき工場を退職するとともに地道な生活に見切りをつけ、メキシコ人専門のパブ経営、「不思議なゼリー」の販売、新種の微生物の養殖、カイコオーナー商法の代表、新薬「ブレインスッキリ」の開発販売、と職を転々とした後に作家となり、五年前には「へそをほじって嗅ぐ奇癖が治る」で第一回野村ホッケー賞に輝き、「刻みのりで東大合格」がベストセラーになるとともにプリズンライフも経験していました。
野村さんと共同経営者も経験したことがある丸亀ジェル吉さんは、突然の訃報を大量の「ブレインスッキリ」の在庫の山の中で聞き、「ホッケーが死んだと聞いて、一番驚いたのが他殺じゃなかったこと」と、早過ぎるターゲットの死に拳を握りしめていました。

(読み手:鈴木順アナ)

●三十年以上に渡って区民のくだらない疑問を、へりくつと言葉のレトリックでうっちゃって来た「どうでもいい疑問相談窓口」が、長い歴史に幕を閉じることになりました。
昭和三十九年の初め、区役所に毎日のように現われては「どうしてコーラはコーラって言うの?」という質問を繰り返す少年に嫌気がさした区役所職員が、使えない後輩を専属の相談員としてあてがったのを始まりに三十年間、「象はどうして象なの?」「アメリカは辛いの?甘いの?」「巨乳ってつらい?」など少年の相手をしてきましたが、相談員が定年、少年が四十歳を迎える事もあり、明日来たらぶん殴ってやる事でゲームオーバーにすることを決定しました。
事実上の最後の相談となった今日の疑問は、「味がしないアメを作るには何を入れればいいの?」で、対する答えは「エアー」の一言でした。
なおこの窓口の運営に毎年七千万円の区の予算がさかれていた事もあり、反対する区民はひとりだけでした。

(読み手:小島慶子アナ)

●それでは今日行われたスポーツの結果です。
祖師谷大蔵ドームで開催された世界ウェルター級「箱の中身はなんじゃろな選手権」は、世界チャンピオンのシャンデリア太田選手が試合開始直後の1ラウンド2分12秒で「ウサギ」を当て、絶対有利かと思われましたが、5ラウンド2分3秒に挑戦者のシャボテンパーク田所が「係長」を当て返し、難易度判定でシャボテンパークが新チャンピオンになりました。
勝利を収めたシャボテンパークは試合後のインタビューで、「直感的にティーポットとも思ったがそれでは逆転できないのでこね回したら係長感覚があった。相手を見たら「松尾伴内」を当てられそうになかったのでイケるという気がした」と息を切らしながら話していました。負けたシャンデリアは試合後、「残念でしたね」と話しかける箱の中の松尾と言葉も交わさず試合会場を去りました。
では、キャンプ情報です。
盛岡アフロヘアーズのキャンプ地バーミアン高田馬場店駐車場では、今日二次キャンプ最終日を迎え、中世の拷問道具を使ったハードトレーニングが行われました。
ヒューヒューという北風の音以外は、ギリギリという歯車の音と肺の破裂する音だけが響きわたった猛練習も午前中に終了し、チームの去った後には無数の大人の歯だけが残っていました。
アフロヘアーズがどんなスポーツのチームなのかは未だにわかりませんが、キャンプの総評を聞かれたゴーレム監督の「倉敷ナースには負けられない」という言葉に何かヒントがありそうでした。

(読み手:進藤晶子アナ)

●天気予報です。
明日の関東地方のお天気は、「日本海側から吹きつける季節風をオレが止めてやる!」と言い残し、世界最大級の笹舟で旅立ったおじさんから連絡が途絶えてはや三週間。相変わらずの季節風にイヤな予感が漂っております。
おじさんの安否よりも気になるお天気ですが、天気図のほうに私の考えた面白いマークを付けておきましたので各自ご判断下さい。個人的にはしっぽが気に入っています。
続いて花粉情報です。
関東地方、明日はスギ花粉の心配はありませんが、東京多摩地区におたまできなこを撒く愉快な男が出没中です。男の目的がわからない以上、少しでも関わりあいになりたくない方は、マスクなどをして顔を見られないようにするのもいいでしょう。
最後に週間予報です。ひまわりの映像をご覧下さい… あっ!! ちょっ! ちょっとこの中国沖の緑の点! これ笹舟じゃないの!? ねぇ! そうでしょこれ!
以上天気予報でした。

(読み手:小倉弘子アナ)

●最後は大不評のこのコーナー、「気になる映画観てもいないのにウソ情報」。
今週やり玉に挙がるのは「鉄道員」。迷いバトを盗んでは最高級のレース鳩だと偽って老人に売りつける男、高橋鉄道員。男のウソを知りつつも買い続ける老人の言う、「元阪急ブレーブスのストッパー」という経歴もウソならば、鉄道員につきまとう住職も年齢詐称で実は五歳。あげくの果ては、儲けた金は全部ニセ札でよく見れば肖像画が大鶴義丹という中、サヨコの愛だけが真実だった…
「鉄道員」の公開日は「ぴあ」を見てね!

(読み手:木村郁美アナ)

●平成六年の落成から今年で六年目を迎えるTBS本社ビル、通称「ビッグハット」が、つい先ほど私のモノになりました。
今現在正式な譲渡契約などは交わされていませんが、TBSサイドも私の「だって欲しいんだもん!」という希望を受け入れる可能性が極めて高く、早ければ明日(ズパーン:銃声)ウッ…

(読み手:雨宮塔子アナ)


■電波ニュース■(1996年1月1日放送)

●今年も東北七大祭りの一つ「金網祭り」が、土鳩県麹味噌村で盛大に行われました。この行事、土鳩神社の境内に村の年男年女が一同に介し、オールヌードに石綿金網一丁といういでたちで、「理ー科準備室茶色いビン! 理ー科準備室茶色いビン!!」のおなじみのかけ声と共に、全長60キロにわたる村の地下道を走り抜けるというもので、ちょうど400回目にあたる今年は、この村出身の女優トーマス・オマリーさんも花嫁姿で駆けつけ声援を送っていました。
(読み手:故松宮一彦アナ)

●続いてはお正月早々ちょっと物騒な話題です。
元日の昨日、東京豊島区の路上で、五十歳前後の燕尾服にマント姿の中年紳士が、近くに住む小学生中村喉笛君(12)を連れているのを、パトロール中の警察官が見つけ職務質問をしたところ、中村君は「福袋を買ったら中にスネークキューブと一緒に入っていた。立派なシルクハットを友達に見せに行くところだ」と答え、事件が発覚しました。
警察の調べに対し、この福袋を販売した「濡れ犬マート」店長、黒柳鯖次郎容疑者(56)は、「福袋全部にドラクエを入れては商売にならない。中には中年紳士やただ変わった形の石が入っている物もある」と話しており、さらに余罪を追及している模様です。

(読み手:故松宮一彦アナ)

●おしまいに、スポーツです。
全国大学駅伝に先がけて元日の正午から行われました「全国大学パラソル投げ選手権」で、注目のソルボンヌ大学の村越が、追い風参考記録ながら「赤透明フリル付き部門・決勝」で180m56の大学新記録を出し、七十万人の大観衆の期待にこたえました。 また今大会唯一のフランス人選手・千住大学のランボルギーニ・イオタは、「五百円傘開き投げ部門」で痛恨のおちょこを連発し、個人107位、団体でも546大学中498位と、名門復活はなりませんでした。

(読み手:故松宮一彦アナ)





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